ビジネスやプライベートを問わず、誰かと会った時、どこかへ行った時、メールで…。
日本語では「お世話になります」を使う機会は非常に多いですよね。でも英語ではなんて言ったらいいんでしょう。
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ビジネスメールの書き出しで英語で「お世話になります」を言う場合
日本語でのビジネスメールの書き出しは典型で、「いつも大変おせわになっております」から入りますよね。
英文のビジネスメールでは、この部分をどう書くのでしょうか?
……正解は、書きません。
「いつもお世話になっております」は日本の慣習ですので、英文のメールでは必要ないんです。
しかしあえて何か書くとしたら、このような言い方はあります。
Ex: Thank you very much for your ongoing support.
直訳では「いつもご支援ありがとうございます」でしょうか。でもちょっと堅苦しい印象を与えます。
ビジネスで誰かに直接会った時に「お世話になります」を英語で言うと
メールだけでなく、直接会う機会もありますね。そんなときの「お世話になります」はどうでしょうか。
AさんとBさんが取引のある知り合いの場合、大体こんな感じの会話になるでしょう。
A: Hi, Tony. How are you? (ハイ、トニー、元気かい?)
B: Hi, John. I’m good, thank you. How are you going? (やあジョン、元気だよありがとう。君は?)
A: Pretty good. Thank you for your time at the meeting last week. How is the project going after that? (とてもいいよ。先週の会議ではありがとう。その後プロジェクトの進捗状況はどうかな?)
B: Oh, yeah. Actually I sent an email to you, but didn’t you receive it?(ああ、実はメールを送ったんですが、届いてませんでしたか?)
メールの時と同様、先週に会っているとか、メールですでにやり取りしている場合などはそのことに触れつつ会話を進めていきます。
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ホテルで「お世話になります」を英語で言うと
ビジネスの会話で「お世話になります」を言わなかったように、ホテルなどでも「お世話になります」は言いません。
チェックインの時の会話は以下のようになるでしょう。
A: Hi, I booked one room under Ueno. (こんにちは、ウエノという名前で一部屋予約したんですが)
B:Good afternoon, Mr. Ueno. Welcome to Skyview Hotel. (こんにちは、ウエノ様。スカイビューホテルへようこそ)
<身分証のチェックやデポジットのやり取りなどを経て…>
B:Here is your room key. The lift is on the left. Have a good day! (こちらがルームキーです。エレベーターは左手にあります。よい一日を!)
A:Thanks a lot!(ありがとう!)
このような感じで至極あっさりと終わります。仲居さんもいないですしね。
ホームステイの時に「お世話になります」を英語で言うと
ホームステイ先に到着して家族に会い、これから生活のいろいろな面倒をみてもらうので、「お世話になります」と言うのが礼儀だと思いますよね。
しかしいかに相手に何か手間と労力をかけさせようとも、それに対して先回りしてお礼を言うということを英語ではしません。
ではホストとして受け入れてくれたことへの感謝をなんと言って伝えたらいいでしょうか。
It’s very nice to meet you! I was looking forward to seeing you for a long time!
(お会いできてとてもうれしいです。会えるのをずっと待っていたんです!)
会って笑顔で元気よく言えたら気持ちが伝わることでしょう。
または
Thank you very much for accepting me as a part of your family.
(私を家族の一員として受け入れていただきありがとうございます)
などの表現も使えますね。
「お世話になります」は「look after」「take care of」じゃないの?
「世話をする」という意味の言葉として「look after」や「take care of」などを覚えている人は、「Please look after me!」が正解じゃないか?と思う人もいるかもしれません。
しかし「look after」や「take care of」は、子供や老人介護、あるいはペットなどの「お世話」の時に、また車やパソコンなど物の管理、手入れをする場合に使います。
まとめ
日本語ではよく使う「お世話になります」を英語でどう表現したらいいか悩ましい時がありますが、日本語の慣習なので直訳する必要はありません。
これまで見てきたように、日常『お世話になっている』場合はそれに対する感謝をThank youで、これから『お世話になる』事柄に関しては、先んじて感謝を示したりはしないと理解しましょう。
英語圏の人は「お世話になります」を言わないものだと思って、その時々に必要な言い回しをしていくことが大切ですね。