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英熟語

【 3 分で英熟語解説】 make room for の意味・使い方・例文・言い換えなど

熟語「make room for」は、脇によけて人が通るスペースを作ったり、着席スペースを作ったりすることを言う時に使える表現です。

イロハ
イロハ
なぜ、それが「room(部屋)」で表されているのか説明しつつ、文脈ごとにどのような解釈になるのかを紹介しますね。

英熟語「make room for」の意味と使い方を解説

「make room for」の意味

「場所を開ける」

「道を開ける」

「make room for」は、ここでの「room」の意味さえ間違えなければ簡単に理解できます。

よく見ると、この「room」には「a」や「the」などの冠詞がついていませんね。「room」の不可算名詞用法なのです(【2】)。

【1】room(可算名詞):部屋

I made a room untidy.

(私は一部屋を散らかした)

【2】room(不可算名詞):余地、空間、場所

We have room for one more person on this bench.

(このベンチには、あと一人座れる余地がある)

【2】の不可算名詞の用法が、熟語「make room for」では使われています。

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「 make room for」の使い方や間違えやすい所など

「make room for」は、基本的には何かのために場所を開けることを意味しますが、

場所を開けるために自分がその位置を占めることの一切をやめる必要があった場合には「譲る」と訳すことが適切です。

また、場所に限らず、時間や地位を開ける場合もあります(【6】~【8】)。分類して解説します。

場所を開ける

【3】I cleared out half the closet to make room for my new clothes.

(新しい洋服を入れる場所を作るために、クローゼットの半分を片づけた)

 

【4】Step aside to make room for more people.

(もっとたくさんの人が入れるように、脇によけなさい)

譲る

下の【5-a】に見られるように、場所を開けた結果、その人がその場所を失った場合には「譲る」という意味になります。

【5-b】のように、座席を失っていない場合は「譲った」ことにはなりません。

【5】

a) Jane made room for a pregnant lady in the train.

(ジェーンは電車で妊娠中の女性に席を譲った)

 

b) People made room for each other in the train.

(人々は電車でお互いに席を詰め合った)

次項の「開ける」とも重なりますが、物理的な場所ではなく、地位などを譲る場合にも使えます。

【6】They decided to make room for a younger generation.

(彼らは若い世代に道を譲ることにした)

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(時間などを)開ける

開ける対象が場所ではなく、時間やその他のスペースのこともあります。

【7】I’m pretty busy, but I’ll make room for it.

(すごく忙しいけど、それの為に時間を空けるよ)

 

【8】A sweet dessert always allows the stomach to make room for more food.

(甘いものは、いつでも胃にもっと食べ物を入れる余地を作ってくれる)

「make room for」の類語・言い換え表現を解説

「make way for」を使った言い換え

「make room for」とほぼ同じ意味での言い換えに使えるのは、「make way for」です。

【9】We made way for the bride and groom.

(私たちは新郎新婦のために道を開けた)

 

【10】My childhood home will be torn down to make way for a new garage.

(私の子供時代の家は、新しいガレージを建てるために取り壊される)

「make (a) space for」を使った言い換え

「space(空間)」という「room(余地)」の類語も、同形の熟語で使うことができます。

「room」と違い、「space」は可算名詞で使うことも可能ですが、その場合は認識できる一画を指します。例えば椅子や駐車場の一区画などです。

詰め合ってもとからあるスペースを広くするような場合には、不可算名詞の「make space for」が適切です。

【11】John took away his stuff and made space for the latecomer.

(ジョンは自分の荷物をどかして遅刻者の為に場所をあけた)

 

【12】Let’s make a space at the table for Roy.

(ロイのために食卓の席を一人分あけよう)

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「make room for」の反対語は?

場所を開けたり譲ったりすることと反対である、「同じ場所や考えにとどまって動かない」を表すのは「stand firm」です。

ここでの「stand」は、しっかりとしていて倒れない、持ちこたえるという意味です。

【13】We must stand firm against anti-social organizations.

(我々は反社会勢力に断固として屈してはならない)

 

【14】The army needed to stand firm.

(軍隊はその場で持ちこたえなければならなかった)

英熟語「make room for」のまとめ

具体的な場所や席に限らず、抽象的な立場なども含め、なんらかの場所をあけることを表現できる「make room for」は便利ですね。

イロハ
イロハ
「room」を部屋だと思ってしまうと混乱してしまうので、「余地、空間」という不可算名詞の用法があることをお忘れなく!

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