日本語で「失礼します」はとても便利なことばで、その場を立ち去るときに使うことはもちろん、「お忙しいところ失礼します」などに使われますね。
目次
「失礼します」=電話を終えるときの英語
よく使われる電話応対の際に、電話を切る前に使う「失礼します」の場合はどうなるでしょうか。
例文はA=電話の受け手、B=電話をかけた人物、とします。
一通りの用件を伝え終えた後、電話を切る際のやり取りです。
A:Is there anything I can help you with? (他にもご用件ございますか?)
B:No. I think that’s all for now. (いいえ、以上です。)
A:OK. Thank you for calling. Have a nice day. (かしこまりました。お電話ありがとうございました。良い一日をお過ごしください)
B:You too. Goodbye. (あなたも。さようなら。)
日本語では、「それでは失礼致します」と言って電話を切りますが、この意味にあたることばが、「Have a nice day.」「良い一日をお過ごしください」になります。
別れの時の挨拶になりますが、電話を切る際にも使われます。
電話をかけた方の日本語で言う「失礼します」に該当する箇所は、
B:「You too. Goodbye.」のところです。
「Have a nice day.」と相手に言われたら、きちんと「You too.」「あなたも。」と受け答えすることで、「あなたも良い一日をお過ごしください」という解釈になります。
「失礼します」=入室する場合の英語
普通に誰かの部屋に入る場合
Excuse me. May I come in?
(失礼します。入ってもよろしいでしょうか?)
単純に部屋に入る許可を求める場合に使います。
面接などで入室する場合
面接などの場合は、あらかじめ相手から「お入りください」と指示があってからの入室になりますので、先ほど紹介した「Excuse me. May I come in?」は使いません。
部屋に入ってから、以下のようにあいさつすると良いでしょう。
Hello. Thank you for giving me this opportunity.
(こんにちは、面接のお時間いただきましてありがとうございます。)
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「失礼します」=退出する場合の英語
では、用件や面接を終えて、退出する場合はどうでしょうか。
英語では退出する場合は感謝を伝えて退出します。
Thank you very much for your time.
(お時間いただきありがとうございました。)
と感謝を伝えて言って退出すると良いです
また、最後に「Have a nice day.」と別れの挨拶をすると良いでしょう。
「失礼します」=会話の途中で退席する場合の英語
Would you excuse me for a moment? I’ll be right back.
(ちょっと失礼します。すぐに戻ります。)
会話の途中で席を外す場合に使います。
「a moment」を使っているので、短い間を表していますので、「I’ll be right back.」をつけるとより自然な会話となります。
「失礼します」=ほかの人の会話を遮る場合の英語
I’m sorry to interrupt you.
(お話の途中失礼します。)
会話を遮るので、謝罪の意味を込めて「sorry」を使います。
「失礼します」=メールでのやりとりの場合
ビジネスでのメールの際に、日本語ではよく「メールにて失礼します」と冒頭につけることがあります。
英語の場合は、ビジネスではそのような言い回しをする習慣、表現方法はありません。
メールにてお伝えすることが礼儀と反する事をどうしても伝えたい場合は、以下のように書くことができます。
Allow me to email you instead of talking to you face-to-face.
(お会してお伝えするべきですが、メールにて失礼します。)
まとめ
日本語の「失礼します」は、英語ではさまざまな場面に応じた言い方にして使います。
もともとの日本語「失礼=礼儀に反する」という意味なので、「礼儀」を重んじる日本文化が強く反映したことばになります。