take account ofは、accountという単語から計算と近い意味なのかと思いがちですが、少し違っています。
熟語としての意味を押さえておかないと文全体の意味が捉えられないので、しっかり確認していきましょう!
目次
英熟語「take account of」の意味
take account ofの意味は以下です。
~を考慮する/配慮する
少し詳しく理解するためにaccountの意味を把握しておきましょう。
会計士のことはaccountant(アカウンタント)と言いますね。accountには名詞で勘定書や明細書、請求書、また金融用語ではbank account(預金口座)の意味でも使われます。
近年ではネットワーク上でのアカウントといいう言葉もよく使われますね。
でもこれだと「考慮する、配慮する」という意味に結び付かないですよね。
実はaccountには「考慮、配慮、評価」という意味もあり、またaccountが動詞のとき、理由や原因を説明する、人や物などがある割合を占めるという意味を持つんです。
説明する→考える、評価する、割合を占める→重要である、配慮に値する、というイメージができますね。
「take account of」の使い方と例文
例文で熟語の使い方を確認しましょう。
Ex: We had to take account of the total cost of the film.
(私たちは映画にかかるすべての費用を考慮すべきだった)
Ex: They didn’t take much account of my opinion.
(彼らは私の意見にほとんど配慮しなかった)
Ex: They took account of his personality, and he was employed eventually.
(彼らは彼の人柄を考慮し、彼はついに採用された)
takeは動詞なので、時制や態に合わせて変形します。
ofの後ろは名詞または名詞句が続きます。以下のように主語に人だけでなく物も置くことができます。
Ex: This industrial district takes account of environmental issues.
(この工業地帯は環境問題について考慮されている)
take account of の言い換え、類似表現
take O into accountを使った言い換え
take account of O(Oは目的語) は、take O into accountと言い換えることもできます。
わかりやすく言うと、「彼に配慮する」のtake account of himをtake him into accountとしても同じ意味ということです。
himの位置が変わっているところを見てください。
accountには「配慮」の意味がありますから、配慮(account)の内側(into)に彼をおく、持ってくるというイメージでしょうか。この二つの表現の使い分けは好みになります。
また、目的語が長い場合にはtake into account O(the fact)that節の語順になります。
Ex: You must take into account the fact that he is inexperienced.
(彼の経験が浅いことを考慮してあげなければならない)
ポイントはOの位置です。
「配慮する」内容である目的語が長い場合(この文ではthe fact that he is inexperiencedの部分)、先ほどのようにintoの前に置くことができません。
代わりに後ろにつなげています。
語順が変わるとわかりにくくなりますが、落ち着いてルールさえ押さえれば大丈夫です。
considerを使った言い換え
他に類似の表現で、「考慮する」という意味の動詞、considerを押さえておきましょう。
Ex: This is the point to be specially considered.
(これは特に考慮すべき点です)
considerまたはconsideration(名詞形)はtake account of(take O into account)と同じように使うことができます。
文もとても似たものになります。
Ex: She did not take my age into consideration.
(彼女は私の年齢を考慮してくれなかった)
この文のconsiderationをaccountに置き換えることもでき、もちろん意味も同じです。
さらに似たような文で混乱しますが、動詞のconsiderを使うとこうなります。
Ex: She did not consider my age.
take account of の反対表現
take (make)no account of という表現があります。「配慮する」の反対ですから、「無視する」という意味ですね。
Ex: I don’t know why but they took no account of him at all.
(理由はよくわからないけど、彼らは彼のことを全く無視していた)
noをつけるだけですから簡単ですね。
まとめ
「考慮する」「配慮する」という言い方にいろいろな言い回しがありました。
似たような文ばかりになって混乱しますが、まずは基本のtake account ofの形を押さえ、その発展形としてintoを使うものもあると考えておいてはどうでしょうか。
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