人とのやり取りの出だしには、対面の会話であれ手紙やメールなど書面の上であれ、相手を気遣う一言を添えたいものです。
会話やメールでのたずね方を一覧しましょう。また、聞かれた時の答え方もご紹介します。
目次
「お元気ですか」を英語で言うと?その返事も紹介
英会話の基礎の基礎で習うHow are you?は、とても汎用性が高い表現です。
返事のFine, thank youと共に、あまり使わないと解説されることも多いですが、使えるに越したことはありません。
黙ってしまうよりは、口に出してください。
カジュアルな「お元気ですか」の表現
親しい間柄で使える、カジュアルな表現です。【2】は特にくだけた感じです。
【1】How are you doing?「元気ですか?」
【2】How’s it going?「どう?」
もう一つ、【3】も非常によく聞くフレーズですが、男性が使う割合が高い表現です。
しばらく会っていなかった場合は現在完了形にすると、会っていなかった間のことも含めて尋ねられます。
丁寧な「お元気ですか」の表現
丁寧に話すならば、お馴染みのHow are you?で間違いありません。
フォーマルな「お元気ですか」の表現
より高度な格式を求めるならば、How do you do?も使えます。
【5】How do you do?
「a)はじめまして/b)いかがお過ごしですか/c)ごきげんよう」
教科書的には【5-a】の意味で習った方も多いと思いますが、逐語訳に近い【5-b】の意味も持ちます。
どちらの意味で使うにせよ、非常に古めかしく格式ばった表現とされています。年配の方ならば通用することもあるでしょう。
How do you do?に対する返事は特殊とされ、語学書などを見ると、How do you do?で返事をするのが適切であると書いてあります。
実際にはFine, and you?などの普通の返答を用いる人もいます。
「お元気ですか」への返事
深い意味での問いかけではないので、「元気です」と答えるのが普通です。その後、相手のことも尋ね返しましょう。
【6】a)Good, how are you?「元気です。あなたは?」
b)Great, how about you?「元気です。あなたはどう?」
c)Not bad, and you?「悪くないよ、そちらは?」
丁寧に表現するならば省略をせず、文章で答えます。
Not badは、慣習的に文章にはしませんので、そのままで構いません。
【7】a)I’m (doing) good.「元気にしています」
b)I’m great.「元気です」
日本語でもおなじみの「OK(大丈夫)」は、英語でも調子を表す意味で使えます。
しかし、「元気」と答えることが普通のやり取りで敢えて「OK」を選ぶことで、何か問題があると伝えることになり、相手から理由を聞かれることになります。
元気でない理由を人に言いたくないときには「OK」はやめておきましょう。
【8】a)I’m OK.「どうにかやってるよ」
b)Oh, what’s wrong?「どうかしたの?」
c)I’ve sprained my ankle.「足をくじいちゃって」
「お元気ですか」を英語のメール・手紙ではどう言う?
手紙やメールの書き出しに、相手の様子を伺う表現はよく使います。
ただし、メールは得てして簡潔さが求められるため、直接に本題に入ることも可能です。
また、「お元気ですか」は相手に返答を求めてない、実質的には挨拶である場合も多いので、相手の無事を祈るような表現も一般的です(【10】、【11】、【12】)。
日本語でも「ご清祥のこととお慶び申し上げます」のような言い方をしますので、理解しやすいと思います。
カジュアルな表現
【9】How are you?「お元気ですか?」
【10】I hope you are doing fine.「元気で過ごしていることと思います」
丁寧な表現
丁寧な表現になると、疑問文よりも相手のことを気遣う平叙文が使われます。
初めてメールを送る相手には、相手の名前の後に【12】で書き出すのも良いでしょう。
【11】I hope all is well with you.「つつがなくお過ごしのことと思います」
【12】I hope this email/letter finds you well.「ご健勝のことと存じます」
「お元気ですか」を英語のビジネスシーンで言う時には?
軽い挨拶としての「お元気ですか」は仕事の現場でも言いたい時がありますね。
ここでは仕事をする場で一緒に仕事をする相手に言う場合と、お客さん相手に言う場合に分けて考えます。
メール文の場合も最後に確認します。
同僚相手の場合
同僚相手の挨拶も、親しさによっては日常会話のHow’s it going?などが使える場合もありますが、丁寧さを維持するのならば、How are you?が無難です。
この場合、きちんと返事を返している時間が無ければ、How are you?と同じ言葉で返すだけで通用します。
【13】a)Hi, Chris. How are you?「あ、クリス。こんにちは」
b)Oh, hi Ron, how are you?「あぁ、ロン、こんにちは」
お客さん相手に言う場合
接客時にお客様側に対して挨拶するときには、todayまで含まれる【14】が頻繁に使われます。
客側として注意すべきことが一つあります。
例えばレジ担当者がHi, how are you doing today?と迎えてくれたとき、「いらっしゃいませ」と言われた感覚でやり過ごしてはいけません。
会話に繋げなくても構いませんが、Good, thank you程度でも返事をするのが礼儀です。
ビジネスメールの場合
ビジネスメールでは、余計な形式的な表現は省き簡潔にすべきとされていますので、「お元気ですか」は通常書く必要はありません。
定型的な表現としては、以下のようなものがあります。
【15】a)Thank you always for your cooperation.「お世話になっております」
b)Thank you for your correspondence.「ご連絡ありがとうございます」
それなりに付き合いのある間柄ならば、実際の関係性に基づいた内容を書き加えると良いでしょう。
【16】a)It was good to meet you again last week.「先週は再びお目にかかることができて良かったです」
b)Thank you for inviting me to visit your new office.「新しいオフィスにお招きいただき、ありがとうございます」
英語で「お元気ですか」まとめ
スムースなコミュニケーションの開始に、挨拶は欠かせません。
深く考えて実際の状況を答える種類の会話ではないことも覚えておいて、気負わずに使ってください。
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