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英熟語「make (an) allowance for/ make allowances for 」の意味
この熟語の意味は、以下になります。
・「~を計算に入れる。含める。」
・「~を考慮に入れる(考慮に入れて、計画や決定する)。」
・「(人や人の不利な点、間違いなど)を大目に見る。」(アメリカ英語に多い)
年齢や経験不足などを大目にみて欲しいというときや、計画や状況に応じて考慮して欲しい時に使われます。
「make (an) allowance for/ make allowances for」の理解を深めよう
「make (an) allowance for/ make allowances for」を理解するためには、「allowance」(名詞)をよく理解することが必要です。
「allowance」 という単語は、英検2級レベルの単語になりますが、「allow=許す」の意味の動詞がもととなっている名詞です。
動詞のallow 「許す」という単語はよく使われる単語で中学生レベルの動詞です。
簡単な例ですが、allowは以下のように親が子どもに許可をだすときなどによく使われます。
I allow you to go to the concert.
(コンサートに行くことを許します。/コンサートに行ってもいいよ。)
しかし「allow = 許す」だけではなく、「(時間・費用など)を見越しておく」という意味があります。
We have to allow one hour for getting to the airport.
私たちは空港に到着するまでに1時間かかるとみておく必要があります。
この例だと、今回の熟語「make (an) allowance for/ make allowances for」=「考慮する」に意味がぐっと近づくのがわかりますね。
「make (an) allowance for/ make allowances for」の使い方
では例文を見てみましょう。
You need to make allowances for her circumstances.
(彼女の事情を考慮する必要があります。)
I think we need to make allowances for each other.
(私たちはお互いに許し合った方が良いでしょう。)
We made allowances for their youth.
(私たちは彼らの若さを考慮しました。)
「make (an) allowance for/ make allowances for」の間違えやすい所
よく似ていますが、「make allowance of」となると、「割引する」の意味になります。
I make allowance of 3% discount for cash payment.
(私は現金払いに対して3%の値引きをします。)
「of」 と「for」 が違うだけでまったく違う意味になりますので、気をつけましょう。
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「make (an) allowance for/ make allowances for」の類語・言い換え表現
「consider」を使う
動詞の「consider =考慮する」を使って言い換えることができます。
こちらも英検2級レベルの単語です。
例文:
They should take more time to consider this situation.
(彼らはこの状況を考慮する時間をかける必要があります。)
I think I should consider it carefully before I make the final decision.
(最終的な決定を下す前に、よく考えるべきだと思います。)
「take into account」を使う
次に「take into account」を使って言い換えてみましょう。
例文:
I’ll take it into account.
(私はそれを考慮します。)
I’ll take into account that you won’t make it on time.
(私はあなたが時間に間に合わないということを考慮しておきます。)
「make (an) allowance for/ make allowances for」の反対語は?
「make no allowance for」
「一切考慮しない、許さない」という意味になります。
例文:
The exam result made no allowance for his age or social background.
(その試験結果は彼の年齢や社会的背景を斟酌したものではなかった。)
先ほどの言い換えの表現「consider」を使って反対語にする場合は、
You don’t have to consider it.
(そのことについて考慮する必要はありません。)
ちなみに、「consider about it」とは使いません。
「think about it」という使い方をするので、同じように「about」をつけると思いがちですが、必要ありません。
英熟語「make (an) allowance for/ make allowances for」のまとめ
今回は「make (an) allowance for/ make allowances for」について学びました。
日本語でも「大目にみる、考慮する」と使う時は、「考える」よりも深い意味を表します。